しみができるまで
しみにはいくつかの種類がありますが、
どれも紫外線に当たったことが原因でできるものです。
私たちの皮膚はたえず新陳代謝を繰り返し、新しい細胞に生まれ変わっています。
紫外線が皮膚に当たると
皮膚の中にあるメラノサイトという細胞が反応してメラニン色素をつくります。
これは体の防御反応です。
細胞は基底層で生まれ、45日のサイクルで新陳代謝を行っています。
正常な肌は28日かけて基底層から表面の角質層に到達します。
そしてそのあと14日かけて角質層からアカとなってはがれおちていきます。
こうして新しい皮膚に生まれ変わるのです。
これが細胞の新陳代謝、表皮のターンオーバーです。
うまくいくと元の白い肌がもどります。
でも皮膚の老化や不規則な生活などが原因で表皮のターンオーバーがうまくいかない場合、
いつまでもメラニン色素が表皮の中に残ったままの状態が続きます。
そして紫外線の影響がなくなった後もメラニン色素が次々作られるという誤作動が起こり続け、
しみとなってしまうのです。
大きなしみがひとつ、目立つ顔や体の部分にできてしまうと、
実際の年齢よりもはるかに老けて見えてしまいます。
なるべくしみは作らないようにしたいものですね。
しみをつくらないために
しみをつくらないためにはその原因となる紫外線をとにかくカットする!ということです。
紫外線は波長の長さでA、B、Cに分けられています。
一番波長が短いUVCは地表までは届かず、オゾン層で吸収されます。
でもUVBはシミ、UVAは日焼けとしみの原因となるのです。
強い紫外線を浴び、
皮膚が赤くなったり水ぶくれなどができるやけどのような状態になるのはUVBの影響です。
傷つけられた細胞は死滅しますが、
修復できなくなった遺伝子は受け継がれていくので皮膚がんを引き起こす可能性があります。
ですからしみの原因となるUVBはできるだけ防がなくてはなりません。
紫外線が一番多くなるのは5月から6月ぐらいでそのまま9月ごろまで強い紫外線が続きます。
その後、秋や冬には少し弱まるものの、一年中注意しなくてはなりません。
1日のうちで一番紫外線が強いのは午前1時ごろから午後2時ぐらいまでです。
この時間に外出したり家事などで戸外にでるときは
日焼け止めを塗ったり帽子をかぶる必要があります。
晴れた日だけでなく、曇りや雨の日でも紫外線は降り注いでいますので、
きちんと紫外線カットをしましょう。
しみの種類と治療法~肝斑
しみのなかでよく見られるものです。
「かんぱん」と読みます。30歳以上の女性に多くみられます。
妊娠がきっかけで発症することがあります。
避妊薬のピルの服用や卵巣の病気などが原因になることもあるので、
女性ホルモンのバランスが関係していると考えられています。
できる場所はほおやひたい、口の周りなどで左右対称にできます。
色は薄い茶色から茶褐色で比較的境界がはっきりとしています。
出産がきっかけでできるので、出産後薄くなることもありますが、
紫外線を浴びるなどの刺激を受けると再発して再び色が濃くなることもあります。
治療法は美白剤による外的治療があります。
改善されますが、中止してしまうとまた再発しやすいです。
その他、ケミカルピーリングもあります。
ビタミンCのイオン導入を併用すると効果が高くなります。
トラネキサム酸+ビタミンCの内服は確実に改善が期待されますが
中止してしまうと再発しやすくなってしまいます。
いずれにせよ、長期的な紫外線カットと、治療の継続が効果的です。
注意したいことは肝斑にレーザー治療をすると色素斑が濃くなることがあります。
しみの種類と治療法~老人性色素斑と脂漏性角化症
よくあるしみで、25歳を過ぎたころから男女ともに見られるようになります。
褐色で平らな丸い形です。
日光の当たりやすいからだの部分にできやすく、
顔や手の甲、腕などによくできてしまうのです。
大きさは米粒大のものから、親指の頭ぐらいのものが多いです。
年齢を重ねるとともに増えていきます。
子供のころから浴びてきた紫外線が溜まって老人性色素斑となって出てくるのです。
老人性色素斑は平らですが、
進行するといぼのように盛り上がってしこりのようになることがあります。
これを老人性疣贅(ゆうぜい)または脂漏性角化症といいます。
高齢の男性の顔や頭部などに見られることが多いです。
色は茶褐色から黒色をしています。
触ってみると表面が粗く、ざらざらしているのが特徴です。
次第に数が増えておきくなるので皮膚がんかと心配して病院に行く人もおおいです。
ですが他人に感染したり、ガンになるという心配もありません。
治療法はレーザー治療が最も効果的です。
メラニン色素がある細胞や角質が厚くなっているので
美白化粧品ではあまり効果は期待できません。
レーザー治療なら治すことができます。
しみの種類と治療法~日光角化症
顔や手の甲など強い日光に当たる場視の皮膚におきやすいしみです。
いわゆる日焼けとは異なり、長年にわたって浴び続けた紫外線の影響でDNAが破壊され、
修復が不可能になって発症します。
しこりになる皮膚腫瘍で、早期のがんの一種です。
といってもすべて早期のがんというわけではありません。
皮膚の浅い部分にできた悪性度は低いものです。
ただ急に大きくなったり、しみの部分の皮膚が盛り上がってきたり、
あるいは色が変わってきたなと思ったら念のため病院で診察を受けると安心です。
中高年に発症しやすく、老人性色素斑脂漏性角化症との区別は難しいので、
専門の医師の判断が必要です。
男女ともに発症しますが、やや男性が多いという報告もされています。
しみの部分は平らで大きさも通常は数ミリ程度で大きくても2cm程度です。
表面がざらざらしていて褐色、桃色、肌の色にちかいものといろいろな色があります。
治療法は表皮部分のみの切除が最も適しているでしょう。
顔などで切除すると特に目立つ場合などは凍結療法も考えられます。
予防はとにかく紫外線にあたらないこと、につきます。